ねぇ、君は




「咲ちゃん…!!

ちょっと待って!!」


でて行こうとしたあたしを

何故か恭ちゃんは引き止めた。

「…なに?」


小さな声で呟くと


「俺の話、最後まで聞いて…?」


恭が不安げな声で言うから

あたしは恭ちゃんのベッドの横に座った



「俺さ、今まで、
誰か1人を愛するとか
そーゆうの考えられなかったんだ。


俺んちは、両親が離婚してて
母ちゃんが1人で育ててくれてさ

母ちゃんに負担ばっかりかけるのが嫌で
高校入学と同時に
1人暮らしすることにしたんだ。


元から、家とかでも1人でいること多くて
本当は淋しくて
でも、言えなかったから
女遊びして紛らわしてた。


正しいなんて思ったことなかったし
人も信じられないし
こんな自分が嫌いだったんだ。

でさ、咲ちゃんに出会って
あの日、本当の俺を知っても、咲ちゃんは
そばにいてくれた。


俺の本当の友達は修太だけだと思ってたから
咲ちゃんが見捨てないでいてくれたこと
すっげぇ嬉しかった。
咲ちゃんは信じれるって思った。


咲ちゃんと一緒にいたら、
俺、安心するんだ。


最初に会った時は軽く言えた
「可愛い」って言葉も


今は目見たら言えないし、

咲ちゃんには嘘とか絶対つきたくないし、

咲ちゃんにだけ話したいことが
たくさんあるし、


咲ちゃんにだけ優しくしたいって思うし、


咲ちゃんを独り占めしたくてしょーがないの。


咲ちゃんは、そんなつもりで
俺のそばにいて
くれたんじゃないかもしれないけど


俺にとって咲ちゃんは
特別なんだ。」



恭ちゃん……


それ、どういう意味?


あたし、期待しても、いい?