｢恭ちゃん､職員室どこ？
あたし行かなきゃ｣
あたしがそう訪ねると
二重の綺麗な目を
こっちにむけて
｢俺､一緒にいったげる！｣
って笑った
やっぱ､眩しい…
アイドル志望なのかなって
疑うくらいだよっ
職員室に向かうとき
並んで歩くと恭ちゃんは
意外に大きいことが分かった
｢恭ちゃんって意外に
大きいんだね｣
｢そう？176㎝だよ。
普通じゃね？(笑)
咲ちゃんがちっちゃい｣
｢あたし､小さくないよ
恭ちゃんがでかい｣
｢いや､絶対咲ちゃんが小さい｣
｢いやいや､恭ちゃんがでかい｣
このやりとりがなんだか可笑しくて
大きめなｶｰﾃﾞｨｶﾞﾝの袖で
口をかくしてふふって
笑ったあたしをみて
｢……ねぇ､咲ちゃんってさ
可愛いね｣
少し黙り込んだと思ったら
恭ちゃんはあたしに
おっきな爆弾をぶつけてきた
