バスから降りると

「咲ちゃん、足どう?」

心配そうな顔の恭ちゃんがいた
また過保護だ…(笑)


「だいぶマシになったかな」


「そっか

俺、途中まで一緒に帰る」


「そんな、悪いよ…」


また恭ちゃんに
お世話になるわけにはいかないもん


あたしが困惑顔でいると、優子が

「そうしなよ!

あたし、今日用事あるしさ


蒼井、咲愛頼んだわよ」


って、そそくさと帰ってしまった



優子の薄情もの!
















「咲ちゃん、いこ」


後ろから恭ちゃんの声がして



あたしは渋々恭ちゃんと並んで歩いた