「しゅっぱーつ!!!!」
水無月先生の声を合図に
みんなゾロゾロと歩き出した
「恭ちゃん、いこ!」
あたしはまだシュンと
してる恭ちゃんに一声かけて
優子の隣に並んだ
「優子、がんばろうね!」
まだ少し眠そうな優子だけど
「うん、がんばるよ」
って笑ってくれた
なんか、嬉しい
「えへへっ」
1人で笑っちゃうよ…
「春木、またにやけてる
お前まじやばい」
「っ修太くん!」
1人笑い見られた上に
冷ややかな目で見つめられて
なんかドキっとした
「…別にニヤけてないもん」
「ニヤけてただろ、十分。
てか、春木ってさ
恭平のこと…………
…やっぱなんでもねぇ」
「えーっ
なにそれ?
気になるんですけどー」
何か言いかけたのに
なんでもないって……
「変な修太くん…。」
「あ゙?」
ひぃっ!
小声で言った
つもりだったのに聞こえてた!
「あー!
修太、また咲ちゃん苛めてる!」
「そうだそうだーっ
苛め反対っ!」
懲りずに恭ちゃんが助けてくれたから
今度はそれにあたしも乗っかる
すると
「…苛めてねぇよ」
修太くんは先に歩いて行ってしまった

