「咲愛、次移動だよ!
一緒にいこ」
「あ、うん!」
結局帰りのHRまで
優子はあたしの面倒を
みてくれて
恭ちゃんはサボってるのか
一回も姿を見せなかった
1日でだいぶクラスにもなじんだし
いい感じかも…
「咲愛、家どこ?」
優子が綺麗な目で
あたしをみてそう聞いてきたのは
放課後のこと
「ここから近いよ〜
歩いて10分くらいかな
〇〇の近く!」
「ほんと?
あたしんちもそのへんだよ!
たまには一緒に帰ろうね」
「いいの?ありがと」
今日1日で分かったことは
優子がとてつもなく
世話焼きってことと
すっごく優しいってこと

