俺は岳と別れて…


駅前のロータリーで寧々さんの車を待つ。



「・・・魁君…」



寧々さんの赤い軽自動車が俺の前に停車。


俺は助手席の扉を開けて、車内に入り込む。



「卒業おめでとう~」


「寧々さんだって~もうすぐ卒業じゃん」


「そうね~」




この春からーーー・・・

寧々さんは社会人。
俺は高校生。