だから。

 今日は一日、ベッドに……発言も。

 本当は、別にえっちが目的っていうんじゃなく。

 ベッドに居ることが、司にとって一番楽だから、なんだ。

 だって、実際。

 本当にシちゃうと、たった一回だって司は、疲れ切り。

 ずいぶんと長い間、眠ってしまう。

 だから、こんな風に。

 肌と肌を触れ合わせても、本当にお互いの体温を感じてるだけって言うのが、良いんだ。

 だって、司の肌は、あったかくて、包まれているだけで安心なんだもん。

 だけど、司の方は、どうなんだろう?

 外に遊びに行くことも。

 アマチュア、とはいえ、歌手なのに、ちゃんと歌うこともできなくなって。

 死……なんていう。

 迫りくる、暗く冷たいモノの足音だけを感じるだけなんて嫌だった。

 わたしは、司に、恐怖も寂しさも、できる限り、味あわせたくなかった。

 失われてゆく司の触覚……皮膚感覚を惜しむように、わたしは、司の方に、くるり、と向くと。

 司のカラダをぎゅっと抱きしめた。

 儚い命を惜しむように。

 そして、司が少しでも、安心できるように。




 大好きな。


 大事な司。



 わたしは、いつだって、愛してるからね?