時は今




「…何故にそこで俺を見る?」

「お前、美人に弱いから」

「いや、美人て…四季くんは確かに美人の部類だが」

「あー、うっかり間違えると本田駿の高校生活は半ばより、クラスメイトの男子に惚れて、めくるめく世界に…」

「ちっがぁぁああぁう!それは違うのだ!断じて!」

「お前顔赤いぞ」

「赤くないっ!わーん、恭介がいじめるー!」

 と、着替えた駿は教室を飛び出して行った。

 黒木恭介はしらっとしている。

「あいつもからかうと面白いな」

「…恭介」

 恭介は悪びれなく楽しそうにしている。由貴は「それくらいにしたら」というように、恭介の肩をポンとたたいた。



     *