「僕って本田くんにはわかりにくい?」
「明らかに感性が違うので、何考えてんだろなーって思ったりはしますな。女の子に囲まれてると普通どっかチャラ男な印象になってしまう感があるんですが、四季くんはそーでもないんですよね」
「四季は根っこがチャラ男じゃないだろう。手当たり次第に女を喰って快感得るようなタイプなら、こんな雰囲気にはなってない」
「おやー。最近の黒木くんは四季くんに好意的ですねぇ。前はもっと『きちんとメシを喰え!』だの『教室でハーレム作るな!』だの言ってたのに」
「だんだんわかって来たからな。な?」
恭介がそう言って笑う。
「席についてー。文化祭の話し合いする」
由貴が文化祭についての資料を持って教室に入って来た。由貴の後ろからは桜沢涼の姿。
駿がはやし立てた。
「キャー。鬼の生徒会長よー。総合点、480点だそうですよー」
えー、マジでー、と教室内から声があがる。
由貴はしらっと言い切った。
「だてに生徒会長の肩書き背負ってない」
「むっかー。どうですか、この由貴くんの生意気な口ぶりー」
「わかった。駿が文化祭の実行委員長したいんだね。いいよ。来て」
「ゆ、由貴くんて実は、すっごい人使い荒いんではないだろか…」
「駿の手も借りたい。いいから来る」
「キャー。強制連行です。さらば友よ…」
嬉しいのか悲しんでいるのか、半泣きになりながら、駿は恭介と四季にひらひらと手を振り、黒板のところまで歩いて行く。
クスクスと起こる笑い声。
ややして文化祭についての話し合いが始まった。


