時は今




 ふと目が醒めた。

 ほの暗い照明。リビングで眠ってしまったのだ。

 四季はわずかに身動きする。忍がすぐそばで眠っていた。

 部屋が冷えていることに気づいて、四季は「忍」と小さく声をかけてみる。

「風邪ひくよ」

「ん…」

 忍は目を開けた。

 四季は自分のブランケットを忍に半分かける。

 ふたりは身を寄せて、ひとつのブランケットにくるまった。

「…ほんとだ。結構冷えてる」

「部屋、広いからね。由貴たちは?」

「みんな2階で眠っていると思うけど…。四季がここで眠っちゃったから、私だけリビングに残ったの。何時?」

「2時過ぎ」

「温かいもの淹れようか?」

「寒いからもう少しこうしてて」

「四季、寒いの苦手?」

「暑いよりは寒い方が苦手じゃないけど…。忍、あったかい」

「私も。…こうしていると人って本当にあったかいのね」

 しばらくそうしてぬくもりを感じていた。

 早い時間に眠ってしまったため、四季はすっかり目が醒めてしまったようで、「僕がお茶淹れてくる」と立ち上がり、キッチンの方へ行ってしまった。