忍は急な話に「ケーキなんて」と躊躇したが、隆史が「お誕生日は一年に一度きりですから」とさらりと言った。
そのままケーキはどこで買うかという話をし始める隆史と智に、由貴が「あのさ」と口を挟んだ。
「ケーキを買うなら、別荘に一度荷物を置いてからがいいと思う。冷蔵庫使えるのか、確認してから。夕食の買い出しに行く時に一緒に買った方がいいかもしれないし」
冷静である。隆史が感心したように「流石は由貴くんですねぇ」と言った。
「ということで、今は昼食だけを買って別荘に行きますか」
隆史の言葉に「さんせーい」と智が返事をした。


