猫かぶりは血を被り、冷徹はささやかに一瞥した



「もういい、殺せ。但し、首を切ってな」


パラッシュを腰に備えながら、下らなさそうにルカは言った。


もうちょいで聞けますーと反論したいが、確かにこいつの口は固い。相手するだけ無駄だろうと、エレナは言われた通りに首を切った。


胴体と別れた歪な丸がごろりと傾く。


「切りましたけど、どーするんですか、これ」


足で蹴りたい気分にもなる丸が川の流れで揺れ動く。転がるほどの流水ではないにしろ、ルカが切れと言ったからには何かしらに使うはずだ。


「こんな茶番を仕組んだ愚か者に見せつける」


つまりは持って行くらしいが。


「え、誰がこいつら差し向けたか分かったんですか」


エレナにしてみれば、そちらが驚きだった。