「 ねぇ…
翠くん…
今日は、なんかつまんなそうだよ。
体調悪いかな?
あっ!
そうそう、
このお茶飲むと元気になるって
テレビで言ってたよ。
だから、飲んでみる? 」


その言葉で
ボクの何かのスイッチが入ってしまったのかもしれない。


「 もういいよ!!
キミは、
あの人のことしか考えてないんだろ?
ボクは、
あの人の話しかしない
キミとは一緒に居たくない!
このお茶だって
ボクがずっと前から好きで飲んでいるのに
なんでキミは知らないの?
もう…
綴…
ボクは疲れたよ。
今日で終わりにしてくれ…。 」


ボクは彼女を残して歩き出した。
ヤキモチなんてカッコ悪いけど、
でも…耐えられなかった。
限界だった。


歩きながらも
後ろの音に注意していた。


もしかしたら
走ってきてくれるような気がして…。

そしたらボクはキミを
抱きしめてしまうんだろうな…。


ねぇ…
綴…
本当にキミを
大好きなんだよ。


だから、
ボクのヤキモチに気がついて…。





end