この制服で
空舞くんと二人制服で一緒の時間を過ごすのは…
今日が最後だね。


かわいく、
とにかくかわいく
私を心に残って欲しいもん。

もう鏡の前に一時間いるんだけどね。

あっ!
久しぶりにカチューシャをつけてみようかな?


「 おはよう! 」


私をみつめる空舞くんがニコッとして


「 かわいい! 」


って言ってくれたの。
私はなんだか恥ずかしくって、
くすぐったい気持ちになって先に歩きだしちゃった。


私ね、
二人が出会った生物室前の廊下。
あの日のことを思い出していた。


「 空舞くん
今日卒業だね。おめでとう!
二人が制服でいるのも今日が最後だね…。 」


空舞くんの後ろにまわり、背中から抱きしめた。


「 毎日会えなくても私の体温忘れないで! 」


これを泣かないように伝えたかったのに
ダメだぁ…
笑顔…
笑顔…!

空舞くんの前に立ち笑顔を見せた。

そして私からキスをした。


「 いつまでも
空舞くんの彼女は小想だってこと
ここに記憶させたからね。 」


二人のファーストキス!
私からしちゃいました。


空舞くん大好き!
って気持ちをいっぱいこめて。





end