「 そうだよなぁ。
今日出会ったんだもんなぁ。
残念ながら雨ではないけどね…。
ほら、そろそろオレたち出会う時間だね。 」


琴梨が時計を見ている。
7時40分。
そのあとオレの顔をみた。

オレは今日しかない!
琴梨に大切なことを伝えたい。

ここでオレのせいで、
びしょ濡れにしてしまったあの日。

謝ろうとメットを外して顔をみた瞬間。
オレは一目惚れしちゃったんだよね。


だから、今日。


「 稲毛琴梨さん、
オレと結婚してください。
四街道毅は、
一生琴梨さんを守りたいです。 」


オレは今日出会った日に伝えたかった。

琴梨も同じ気持ちだと信じているけど、
どうかな?


「 私のこと一生守ってください。
でも、私の毅くんのこと支えていきたいです。 」


「 やったぁぁ! 」


オレは自分でもビックリするくらい大きな声で叫んでしまったが、
踏切の音にとりあえず消えたかな?

もう琴梨を強く抱きしめていた。


琴梨…
オレのそばに
ずっとよりそっていてくれるよなぁ…ねっ。





end