それから、クレハは
有名人…伊坂の姫ってな。

当の本人はな~んにも
きづいてねーらしい。


そんな時に…


夜、部屋にやって来たクレハ。


「日向!日向!」


ノックもせずに、
完全に風呂上がりでやって来た。


コイツわかってねーな。


男っつうもんを。


「だからズカズカ入ってくるな。」


まあなついたのか…俺に。

ちょっと嬉しかったり…


「あのね、友達ができた♪」


そんな事かよ…


なんて言いそうになったけど…


あまりにも満面な笑みを浮かべて、

まるでガキみたいに、

言うから…



「良かったな。」


と髪を撫でた。



「明日遊ぶ約束したんです♪」



「へ~え。
つかさ友達今までいなかったのか?」


「うん。
中学の時にはいたんですけど…離れていきました。」


と話すクレハは悲しい顔をした。



「何かあったのか?」


今しかない気がしたから、ちょっと聞いてみた。


昔のこと…