クレハ

初めての世界。

見た目恐い人ばかりなのに、皆楽しそうにしていた。


私まで、自然に笑えた。



「クレハさ、彼氏居ねえの?」


そう言ってきたのは、
青い目をした人。


「い、いませんから!」


「マジで!?
俺狙っていい?」



「いや俺が狙うから。」


次々にそう言われ戸惑う…


「待て。クレハはお前等にはやらん!」


戸惑っていたら
日向さ…日向が大きな声でそう言った。



「総長の女じゃないのに
いいじゃないっすか!」


「あのな、お前等みたいな恐ろしい奴にはやりたくないの!」



「日向がいちばん恐ろしいよ?」


寛人さんが私が思っていた事を口にしたので
思わず吹き出した。



「ぷっハハハ…」



「お前な…笑いすぎだろ。」


ムニ~っとほっぺをつままれた。



いったいよ…