マサキはお父さんから鉄の棒を奪い取ると、それを思い切り振り下ろした。ゴッと鈍い音が響きお父さんはその場に倒れる。女の人はマサキを見て大きく目を見開く。「あ、ア。」マサキはギロリと女を睨んだ。

「つまらねぇ。」

(マサキ、)

からん、と鉄の棒をその場に落すとマサキは女のひとを放置して部屋をでる。そしてキッチンに向かった。「真咲。」(マサキ、戻って!お父さんに叱られるよ!ころされちゃうよ!!)「真咲、真咲、真咲、真咲真咲。」(マサキ?)






「真咲、俺が世界からお前を護ってやるよ。」






(まも、る?)「あァ。護ってやる。」(マサキ、何言ってるの?)「心配すんな。終わらせてやるから。」(マサキ、ねえ、まって、マサキ。)「真咲。」





「すっげーあいしてる。」