翌日


学校


「あれ?

楠木、もう良いのか?」

幸大が言う。

「お、おはよ…

別にただの風邪だもの…寝てれば治るわよ。」

朱鳥が言う。

「そうか?」

ピタッ…

幸大が朱鳥の額に手を置く。

「ひゃう!?」

バッ!

朱鳥が後ろを向く。

「ん?」

「あ…あんたは…いきなり…」

朱鳥が顔を真っ赤にしながら言う。


「何か…最近、幸大は女性へのボディタッチを普通にやるようになったわね。」

姫野が言う。

「女の子との接触が多いからねぇ…」

クーニャが言う。

「女に気安く触るな変態!」

マリアが言う。


「私はもっと触れてほしいわ…くまなく。」

アゲハが言う。


「そ、そもそも…あんたは何でそんな平気な顔してるのよ!!

昨日…私とあんなことしといて…」


「あんなこと?

あぁ…キス…」

バゴッ!

「がはっ!!」


朱鳥の右ストレートが幸大の顔面を打ち抜いた。


「お見事です。」

咲子が言う。



「あれ?

咲子は沙羅の護衛をしてんじゃなかったの?」

姫野が言う。


「実は、華乃さんからメールが届いたので。」

咲子が言う。

「メール?」

幸大が立ち上がる。