「幸大さん…落ち着きました?」

沙羅が言う。


「ああ…。


まったく、カッコ悪いったらありゃしねぇよ。」

幸大が落ち込み気味に言う。


「そんなこと無いわよ。


もっと甘えたって良いと思うけど?」

姫野が言う。

「自分が甘えられたいだけじゃないかにゃ〜?」

クーニャが言う。


「うるさいわよ?」

姫野がクーニャの口をギリギリと押さえる。


「む゛〜!」

クーニャが暴れる。


「クーニャが余計なことを言うから悪いと思うぞ。」

マリアが言う。


「そんなことより、幸大様。

先ほどの封筒の中身はなんですの?」


アゲハが言う。



「えっと…」

幸大が封筒の中身を取り出す。



「手紙…ですね。


『12月24日午後18時に同封した地図の所にてパーティーを開催する。


遅刻は死を意味する。



吸血鬼の王』


だそうです。」


「地図はこれか…


アメリカの近くの島、王の言っていた通りだな。」

華乃が言う。


「取り合えず、VAPにも連絡をした方が…」


優衣が言う。


「いや…その必要はないよ。」


榊パパがスーツを着た男性数人とともに屋上にやって来た。