これを着たい、これも捨てがたい。


赤ちゃんの性別が女の子なら一緒にワンピースを着たいし、男の子なら一緒にオールインワンを着てみたい。


雑誌をペラペラ捲りながら、そう考えてるだけで時間はあっという間に30分1時間と過ぎていく。


ハッとした頃にはカーテンのほんのした隙間からは夕日の光は全く見えなく暗い。


一体、今は何時だろう?





「うーん」





両手を上げのびーっと身体をのばす。


そろそろかな?


そう思い今の時間を調べる為と拓斗さんからメールが来ているかを、調べようと携帯に手を伸ばすと、微かにガチャっという音が扉の向こう聞こえてきた。


この音は…!





「た、拓斗さん」





ソファーから勢いよく立ち上がり玄関に向かう。