どれだけぐちゃぐちゃな顔になっているか、それを拓斗さんに見せてるなんて事は今の私の頭の中にはその考えはない。



ただただ脳裏にあり考えている事はひとつだけ。





「うぅ…っ」





いっぱい泣いて。





「うーっ」





いっぱい叫んで。





「ご主人も一緒に!」





いっぱいラマーズ法の呼吸をして。






「優子…!」





いっぱい拓斗さんと繋ぐ手に力を入れて。





「上手ですね!苦しいかもしれませんが息む事だけを考えてください」





いっぱい生まれてと思いながら息んだ頃。


痛みがすんなりと抜けていくかのように、するりとした違和感を感じた。