「飲み物はオレンジね?」

「ジュースも覚えててくれたの?」

「当たり前。小さい時から見てきたんだからおばちゃんが忘れる事は一生ないからねぇ」





いつもここへ来ると私が好んで飲んでいたのは瓶に入っているオレンジジュース。


もう一本飲みたいよ!


なんてお父さんとお母さんにおねだりもいっぱいいっぱいしてきた。





「そんな優子ちゃんがお母さんなのねー」

「うん。生まれたら絶対に拓斗さんと赤ちゃんと3人でおでん食べに来るね」





いや、お父さんとお母さんも一緒かもしれないから5人で来るね。





「拓斗さんって優子ちゃんの?」

「旦那さんです」

「偉いイケメンだって噂だからおばちゃんお洒落して待ってるよ。その時はサービスいっぱいするからね」