「また見てる」

「はい。当たり前です」





パタンと閉じ拓斗さんに視線を向ける。


今、拓斗さんはお風呂上がりで上半身は何も着てなく髪が濡れたまま。


思わず掌で口と鼻を隠す。





「気持ち悪いのか?」





そんな私を見て。


拓斗さんは急に眉を顰めると私のすぐ横に座り背中を摩ってくれた。





「立てるか?」

「えっ」

「気分が悪いなら吐いた方がいい。もし、立てなさそうなら…」





そう言って私の返事を待たず拓斗さんは私を持ち上げようとして。





「え、ちが」

「優子?」

「違います」





なんて私が言った時にはもう拓斗さんに身体を持ち上げられていた。