もしかすると私が思い付く所にあるかもしれないし。


拓斗さんだったら――





「……とさ、」





今、拓斗さんは何をしているのかな?


日本に帰ってきたばっかりだけどやっぱり今日も普通にお仕事だよね。


拓斗さんの身体が心配になる。


気を付けているとは言っても多忙を毎日繰り返していたら…





「遅刻するからさっさとご飯!」





そんなお母さんの声にハッとし振り返る。





「私探してみるから、お父さんはご飯食べてて」

「本当か!?お父さんは凄く嬉しい」





そんな大袈裟だよ。


私は一応と思い洗面台を見に行く事にした。


お母さんがさっき言ってた洗面台一番上の棚の左側かもしれないし。