お義母さんとの電話が終わりソファーに腰を下ろす。
数時間前まで優子は此処に座り俺の帰りを待っていたはずの位置。
逆だな…、俺が優子の帰りを待つ事になるとは。
朝になり優子を迎えに行ったとして、もうここには帰りたくないと言われてしまったら…
そんな状況を想像すらしたくないが、必ずしも明日優子がここへ帰ってくるとは限らない。
強引に連れて帰りたい気分だが、そんな事をご両親の前でする訳にはいかない。
だとするなら俺は優子に対し何もせず帰る事になるのか？
駄目だ、それは避けたい。
「ふぅ」
なぁ、優子。
優子は俺を嫌いになってしまったのか？
会いたくないと思われる程に、優子に嫌われでもしたら俺は生きていけないと思う。
