小さなキミと大きいなあなた

「杏奈ちゃん、手小さっ!」
彼はびっくりしながら笑っていた。彼の手は暖かくて、大きかった。

この時私の中で何かが動いたのだった。



今でも覚えてるよ。
あの時の陸斗の手の温もりを、


一生忘れないからね。



「以上、明日からよろしくな。」
先生は教室を出てしまった。

「んじゃ、俺も帰るわ。また明日。」

彼は私に手を振って帰ってしまった。

「杏奈、帰ろー。」

すると、美空が向こうの方でニコニコとしながら手を振ってきた。

「うん、」

帰り道

「ねぇ、聞いて。他のクラスの人だけど、いい人見つけたの。」

美空は目を輝かせながら言った。