小さなキミと大きいなあなた

いい恋かぁ。

窓の外を見つめながらそんなことを考えていた。
その時、誰かが私の肩をポンポンと叩いた。

振り返ってみると隣の席の佐藤陸斗だった。
彼はハンカチを差しだした。

「今日、駅前でぶつかった人だよね?これ落としてたよ。」

「すみません、ありがとうございます。」
私はハンカチを受け取ると、ペコペコと頭を下げた。

「そんなに頭下げなくても。ハハッ」
彼の笑顔は以外にも爽やかで、吸い込まれそうだった。

「俺、佐藤陸斗っていうんだ。よろしく。君は?」

「佐々木杏奈です。よろしく。」

「へぇ、杏奈ちゃんか。よろしく。」

彼は右手を差し出して、握手を求めてきた。

私は、反射的に左手をだし握手した。