「綾!」
俺が後ろから声をかけると、綾が振り返った
「何?颯太」
「何?って…なんで先に帰ったの?」
「当たり前でしょ?怒ってるからだよ」
怒っていると言いながら、表情はいつもの綾…
だから、逆に怖い…
「じゃ、私は先に帰ります」
「…綾、そっちは裏門だよ」
「……知ってたもん」
嘘つけ!
どんだけ方向音痴なんだよ?!
ってゆうか、周りを見て気づけよ
「危ないから、俺も一緒に帰る」
「大丈夫だもん!」
怒る綾は方向転換をして、今度こそ正門に向かう
そして、そんな綾を俺は後から追いかけた
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