「あぁー…そーいえば、誕生日だったんだ…」


綾乃をベッドに寝かせてから気づく

色々有りすぎて完全に飛んでた

まぁ…いいんだけどね
ここ数年祝ってもらったことないしね

それより…


「綾乃…起きてよ…」


このまま目を開けないんじゃないかと思うくらい静かに眠っている

不安になって頬にそっと触れる

柔らかくて温かい頬…
綾乃が生きてることを教えてくれる


「綾乃…」


何度も小さく呼び掛ける

目を開けて…
俺を見て…

いつものように…
笑って…?