「旦那様…私は、失礼を承知で奥様のことを調べさせていただきました」 「なんだと…?」 真っ直ぐ社長を見据えて、先生が対峙する 「奥様は…綾乃さんを産んだことで亡くなったのではありません…むしろ、2人がいたからあの時まで奇跡的に命を保っていたんです」 「何を言っている!妻は、死神を産み落とした瞬間逝ってしまった。死神を産まなければ…妻は…死ななかった」 その時を思い出したように、悲しみに暮れる社長 本当に、奥様を愛していたんだと分かる