「はい、綾乃」 お父さんからウサギを奪い取った綾香が、私に差し出してくれる 「…ありがとう」 私はソレを受け取ってギュッと抱き締める 颯太との思い出… 颯太と過ごした証… 「綾香、早く行きなさい?あちらのご両親がお待ちだ」 私に向ける声とは真逆の声色 お父さんは、綾香を溺愛している …一度でいいから 私も"綾乃"って呼ばれてみたいな でも、それも無理な話 だって、私はお父さんに愛されていない むしろ、恨まれているから