「ソレもだ」 次にお父さんが指差したのは、私が抱えるウサギのぬいぐるみ 「…これも…?」 このウサギのぬいぐるみは綾香も持っているぬいぐるみ だから、これは渡さなくて済むと思っていたのに… 駄目なの? 「渡せっ」 「あ…」 腕の中にあったウサギはお父さんに引き抜かれる ひとつくらい… 颯太との思い出が欲しかったのに 思い出さえも許されないの? 「それはいらないよ。お父さん。私も同じの持ってる。だから、それは綾乃にあげて」 涙で視野がぼやけてしまっているが、この声は綾香だ