乾いた笑いを漏らし、励ましながら立ち上がる二人の足は、小刻みに震えていた。


 「あきちゃん!さのちゃん!」


 疲れすぎて幻聴まで聞こえる~となったところで、抱きしめられた。


 「…ユウ?」

 「…結姫ちゃん?」

 
 いるはずのない愛しい半身(結姫)の名を呼べば、何時もの変わらない笑顔が返って来た。


 謝らないとと顔を見合わせる二人に、結姫は後ろを振り返った。