思わぬ返答に祝詞の思考が停止した。

 元より困らせたいだけ。

 時間稼ぎ。暇つぶし。だからこんなくだらない話をした。


 椿の体から出て行く気などないくせに、意地悪な奴だと自分を笑うも、罪悪感などない。

 
 だから、この質問は嫌な質問だと自覚もあった。

 だから、自分たちのお陰だと言われる事に疑問を抱いた。

 
 「エルおじちゃんが教えてくれたの。ノリくん達と居る時はお母さんとお話は出来ないけど、ずっと近くで見てくれてるよって。今はノリくんとお話してるけど、ノリくんの中にお母さんがいて離れてても、何処にいても、ユウ達のこといつも見てくれてるの。だから、ノリくん達のおかげなの」