「花だ」 「花だね」 昔、女の子はお花一つでお姫様になれるのよ。と静に花束をもらったお母さん(椿)は結姫達に言った。麗も砂音も花になど興味がなく関心にへーと受け流した。 だが、結姫は違った。 そこはやはり女らしく、“お姫様”ワードに喰らいついた。 それからと言うもの、結姫は花が好きになった。 元から結姫は母である椿の影響をもろに受け、椿とよく似た性格にあるため、椿の好きなものは結姫も必ず好きになった。 それは、それだけ結姫が椿に憧れている証。