「…砂音(さのん)」 「…麗(あきら)」 「「一緒に来て!!」」 目線が合い、同時に同じ言葉が出た。 だって、やりたいことは一つしかない。 だって、やらなきゃいけないことは一つしかない。 そんなミラクル双子パワーを目の当たりにしたスタッフが、すげーと言いながら全速力で駆け抜ける二人を褒めた。 建物を出ることはそう難しいことではなかった。 大変なのはこれから。