その声は、何時もの愛想のいい優しい静のものではない。 冷たく無機質で、そして何の感情も含んでいない様。 「…だ、だから…」 今更後悔した。だって、静だって人間だから。 僕らと同じように傷つくのだから。 だけどつまらない独占欲と嫉妬が、ごめんなさいと言わせてはくれない。 だから、 「だ、だから」 「お前なんか大嫌いだ!」