その指を掴み、静が笑う。 「次。指差したら、指折るよ」 背筋が凍る麗と砂音とは別に、キャー俺様王子様~とはしゃぐ結姫。 「オレ、静嫌いだ!」 「別にいいよ。俺は椿ちゃんただ一人に好かれれば後はいらないから」 息子に言う台詞かよと怒る麗とキャ~一途~と騒ぐ結姫とでは温度差がありすぎた。