…ここは…どこ?


わたしは…
どうなったの…?


死んじゃったなら…
ここは天国…?




『…い…おい?』



そんな中、
呼び掛ける声が聞こえた。


ゆっくり目を開くと
そこには見なれない
少年。


漆黒の
すべてを見透かすような
真っ直ぐな瞳。

サラサラとした黒髪は
日本人であることを
告げている。


『ここは…?』


『わかんねぇ…
お前しか見当たないし。
名前は?』


お前って…!!怒


『人に名前を聞くときは
己が先名乗るべし!!』

まったく失礼なやつ!!!
お前呼びな上に
名も名乗らないなんて!


『あぁ…わりぃ。
俺の名前は─』



その少年が
答えようとしたその時
急に空が暗くなり、
羽が舞った。


─ドサッ─



空から何かが
降りてきたようだ。



いうより

降ってきたという方が
正解だろうか?


空から降ってきた
変な生物によって
会話が中断された。


なんだろう

この生き物…?