『うーんっ…』

吸い込まれそうなほど
青い空。

風が気持ちよくて
思いっきり伸びをした。


さすがに
こんなにいい天気の中

じっと授業なんか
続けていられる
わけなんかなくて

6限目をさぼりに
屋上まで来てしまった。



3月なら
普通はちょっぴり
空気が冷たいはずだが

太陽から伸びる光は
あたたかくて…



―キン―


大切な指輪が落ちたが

私は気づかず横になった。




この時気づいていたなら…

この時寝ていなければ…


こんなことには
ならなかっただろうか?