皇子と私



…………―


挨拶を済ませて朝食を食べていると佐喜の携帯が鳴り響いた。


「はい。」


「あぁ……分かった。」


「ん??行くよ。必ず………」


佐喜は電話を切って、明日田さんを呼んだ。


「今日の放課後、用事ができた。帰るときは亜美だけを乗せて帰ってくれ。」


「かしこまりました。」