「王妃様………皇太子様夫妻がいらっしゃいました。」


読んでいた本から視線を外した王妃が亜美と俺を見た。


顔色はいつもよりいいが、落ち込んだ表情をしている。


「王妃様??どうしたんですか??」


亜美がそう言うと王妃は答えた。

「……佐喜が結婚をして、嬉しくて………」


他にも理由があるのだろう………
いつものように…