ヘタしたらオレの母親のよりウマイ卵焼きを噛んでたら視線を感じたので、右を見た。


今まで怒ってた連香が、優しく微笑んでいた。




「ありがとう。千梨ってちょっと強引だけど、優しい人だね」




連香の黒髪が、風によって軽やかに舞い上がる。


「なっ………//////」


体中の体温が急上昇して、木陰にいるのに暑くて堪らない。


弁当を食べるのも忘れて、キラキラ輝いている様な連香に見入っていた。


知良……紅………どうしよう。


オレ……好きな女の子が出来てしまったかもしれない。


“彼女”…いいかもな。