マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2

次の瞬間、私と千梨の唇が重なる。


「んっ……」


暖かな感触がくすぐったい。


千梨の服を握る手に力を入れると、私を抱きしめる力も強くなった。


幸せ―――――…


「ハァ………」


キスが終わって、千梨の唇が私から離れた。


すぐに顔を俯かせ、千梨から見えない様にする私。


薄暗いけど、こんな真っ赤な顔見られたら、絶対からかわれる!


千梨に似たお父さんの娘15年間やって来たんだから、分かるもの!!


「連香…顔真っ赤だな」


「なっ……薄暗いのに見えるハズないでしょう!」


引っかかりますかってんだ!