無意識の内に千梨の服をキュッと握りしめて、答えを待った。


早く答えて千梨……


例え“やっぱりムリだ”でも、私受け入れるから………っ!!


「さっきも言ったろ、“嫌いになんかなるワケねぇだろ”って。オレがどんだけこの日待ちわびたと思ってんの?」


私を抱きしめたままの千梨が優しく笑い、私の頬にキスをする。


「ミャッ!?//////」


驚いて声を発すると、「ネコみたいだな」と笑われた。


「気にしてないから大丈夫だよ。連香こそこれから色々覚悟しとけよ?」


千梨の暖かい言葉が、私の緊張をほどいてゆく。