知良が苦笑いで、“ムリだろ”と首を横に振る。


ハァ~~~~…まだ1年生なのに、もし卒業までこのまま……とかだったら、オレヤバイよ。


「どうすりゃいいんだか………」


どこまでも広がる青い空を見上げ、う~~~んと背伸びした。


せっかくお袋が作ってくれた弁当……女子を気にせず、のんびり食いてぇよ。


すると、パンを食べ終わった知良がこんな事を言い出した。


「なあ、お前、オレ等の隣のクラスの神蔵 太陽って知ってるか?」


神蔵………太陽?


「ああ…確か、相ケ瀬 みやびとつき合っているヤツだろう?」