マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2

「「どええぇえぇぇえっ!?合格ぅ~~~~!?」」


ウルサ!耳痛!!


「た、太陽、みやび……ウルサイよ。もうちょっと静かにして…………」


連香がチラチラ理科室の出入口を見ながら、小声で相ケ瀬と神蔵に頼む。


大声出して先生に見つかるのがイヤみたいだ。


それでも神蔵・相ケ瀬の興奮状態は止まらない。


「合格……連右おじさんが男の子に“合格”を言い渡すなんて……初よ?」


相ケ瀬は紀右ちゃんと変わらない長さの赤い髪の毛を、自分の手で2つに分けて呟いた。


人は混乱度が限界越えると、おかしな事をしだす様だ。