母と妹が揃ってカワイコぶる。


助けてよ2人共、からかってないで!!


「もうヤダ……私部屋に戻るから」


箸をテーブルに置き、真っ赤なまま自室に避難しようとイスから離れる。


とにかく一刻も早く、このおかしな状態のリビングから逃げ出したかった。


せっかく千梨も混ぜて楽しく晩ご飯食べようとしてたのに、お父さんのバカ!


千梨だって何言ってるのよ!!意味分からない!!


「―――――…フッ………そうか…………“合格”だな」


リビングのドアに手をかけかけた時、お父さんが小さく笑った後、呟いたのが聞こえた。