マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2

「お母さん……なんかお姉ちゃんと千梨さん、仲いいねぇ?」


「そりゃそうでしょう、同級生なんだから。でもソレだけじゃ無いわよねぇ?」


お母さんが目を細め、優しい笑顔で千梨の方を見る。


今度は千梨が顔を赤く染め、瞬きを何回もしていた。


「………沖津君。単刀直入に聞きたい事があるんだが……いいか?」


リビングが和やかなムードになりかけた時、黙って私と千梨を交互に見ていたお父さんが口を開いた。


私・紀右・お母さんがお父さんに注目し、少し遅れて千梨も視線を動かす。


「お父さん?」


「連香……シッ」